ご自宅などでお子様がゲームや宿題などをしている際に、口が開いたままになっていませんか?
口が開いたままということは、ほとんどの場合鼻呼吸ではなく【口呼吸】になっていると考えられます。
この口呼吸、実は身体にとって非常に悪い生活習慣なのです。
鼻呼吸の場合は鼻腔内の毛や粘膜によってウィルスをキャッチし、 体内へ侵入した場合でもウィルスの大きさは非常に小さい粒子となります。 鼻は人間の身体に備えられた空気清浄機の役割を果たしてくれます。
ただ、口呼吸の場合はこれらのフィルター代わりになるものがないため、 喉から直接ウィルスの侵入を受けてしまいます。
睡眠時無呼吸症候群と聞くと、大人がなるイメージがあると思います。 ただこれは大人だけの病気ではなく、子供でもなり得る病なのです。 睡眠時に口呼吸をしてしまうと、舌が下に落ちてしまい気道を塞いでしまいます。 これにより、いびきをかきはじめ、悪化すると呼吸が停止してしまいます。
結果として、十分な睡眠がとれず日中に眠くなってしまったりと 日常生活に支障をきたしてしまいます。
唾液の中には「リゾチーム」という酵素成分が含まれています。 この成分のおかげで口腔内にある菌を抑制することができます。 ただ、口呼吸をしていると唾液の量が減ってしまい、 それに伴いリゾチームの量も少なくなります。 そうすることで、口腔内の虫歯菌(ミュータンス菌)や歯周病菌が 増殖し最終的には虫歯・歯周病になる可能性が⾼くなります。
口呼吸を続けていると、口元の筋力が低下します。原因は口を閉じる際に使う筋力が低下しているためです。また、本来は口を閉じた状態の輪郭で顎の骨が形成されるべきですが、 口を開けたままという間違った状態で顎の骨が成長するため、かみ合わせが悪くなり【歯並びが悪くなる】【輪郭が崩れる】という状態になり治療が必要になる場合もあります。
※これらの項目に対して3つ以上当てはまる場合は注意が必要です。
口を閉じたときに自然と舌はどのあたりに収まりますか?舌先が上顎の前歯裏にあり、上部に留まっている場合は問題ありませんが、 舌全体が下に落ちてしまっている場合は、普段口呼吸になっている可能性があります。舌が下にあるとその分、口が開きやすくなるためです。
ご自宅などで裸足になったときに、足の指がきちんと 地面についていますか︖ 足の指は歩行をする際にしっかりと地面を踏みしめ、 蹴り出すという役目があります。 ただ、その指が地面から浮いてしまうと地面をきちんと踏むことが出来ずに転びやすくなったり、本人は真っ直ぐ 立っているつもりでも、実際は真っ直ぐ立てておらず 身体の随所に余計な不可をかけてしまいます。
足の指が正しく使えないと本来、身体の重心が真ん中 にあるはずなのに、どんどんと前のめりな姿勢になっ てしまいます。これがクセづいてしまうと猫背になり ます。 猫背になることで顔全体も前に出てきてしまい、重力の関係で口元の筋肉も下に落ちていきます。
口元の筋肉が下に引っ張られることで自然と口が空いてしまいます。
「足の指が浮いている(曲がっている)」→「猫背にな る」→「口呼吸になる」 口呼吸の原因は簡単に説明するとこのようになります。
※鼻炎などが原因の場合もあります。
足指は口から一番離れている箇所ですが、実は非常に重要な役割を持っています。
口呼吸は「やめなさい」と注意をしてもクセづいてしまうと
簡単に治すことが難しくなります。
そこで、遊びながら口元の筋⾁を鍛え口呼吸を改善出来るトレーニングを ご紹介します。
しゃぼん玉トレーニング
まずは出来るだけ細いストローを用意し、放射線状に細かく切り込みを入れます。あとは普通のしゃぼん玉同様、液をつけて息を吹き込みます。この時に勢いよく吹くのではなく、出来るだけゆっくり息を吹くようにしてください。
風船トレーニング
風船トレーニングもしゃぼん玉同様、出来るだけゆっくり息を吐きます。パンパンまで膨らませたら、空気を抜きまた息を吹き込むという作業を繰り返します。
口呼吸の原因に「足指が正しく使えていない」ということがあります。ファミリー歯科にししろいでは、この足指を正しく使えるようになるための指導を行っております。根本的な原因を解決しなければ、また同じことの繰り返しになってしまいます。当院では、歯 が悪くなってから歯科医院にくるのではなく歯が悪くな らないために、歯に関するプロが正しい予防法や知識を患者様に持ってもらいたいと考えています。
子供の足は成長途中のため、日常生活の些細なことで曲がった方向に骨が成長してし まったり、本来あるべきものがないまま、大人になってしまったりと非常にデリケートな部分になります。正しく成長してもらうために、保護者の方がきちんとNG行動を 理解しておくことが重要です。
子供の足はものすごいスピードで成長していきます。 「この靴買ったばっかりだし・・・。」などという理由で、 小さくなってしまった靴を履かせ続けてしまうと、柔らかい⾻が曲がってしまい指が地面につかなくなってしまいます。 これにより、真っ直ぐ立てなくなり姿勢が崩れかみ合わせなどにも影響が出てきます。
子供に靴を履かせるときについ、マジックテープを止めたまま履かせたりするのはNGです。きちんと毎回マジックテープを外してから、足が靴にフィッ トするように履かせてあげましょう。また、靴を履かせたあ とにつま先を地面にトントンするのも靴が変形する恐れがあるため、避けるほうが良いでしょう。履かせたあとはつま先ではなくかかと側をトントンしてあげるときちんと靴と足がフィットし、正しく靴を履けている状態になります。
普段、お子様の食事の準備をするときに歯の成長に合わせたものを用意できていますか︖
歯の成長は子供一人ひとりで変わってきます。
単に年齢に合わせた離乳食を選ぶのではなく、歯の状態を見た上で最適なものを食べさせることが正しい歯の成長にも繋がります。
そこで歯のプロである歯科医院で食事の指導を受けることで、お子様の歯の状態を診断し、
どのような物を与えるべきかという的確なアドバイスをさせていただきます。
意識的に口元にものを差し出すと開ける動作を行い、母乳を飲むという意思が出てきます。
食事に興味を持ち始め、人が食べている光景を観察したり口を動かす(もぐもぐ)素振りをします。
また、唇を「むっ」と閉じるような行為をします。
食べ物を口に含むと噛むような素振りをします。実際には舌と上あごを使っているので歯が生えていたときに咀嚼するための練習です。
生えたての前歯と奥にある歯茎を使って、食事を取り始めます。1日2回から1日3回の食事に回数が増えるので、だんだん食事の楽しさが分かってきます。
前歯で咀嚼を行い、成長した奥の歯茎で少し歯ごたえのあるものを食べられるようになります。