こんにちは
歯科衛生士の浦山です。
今日は、当院ではよく患者様にお話しさせていただいている【TCH】について書いていきます♪
皆様、【TCH】という言葉は聞いたことがあるでしょうか?
【TCH】とはTooth Contacting Habit の略称で安静時においても上下の歯が継続的に接触している癖のことをいいます。
「歯ぎしり」や「食いしばり」で上下の歯をグーっと力を入れてかみしめていなくても、軽くカチッと触れているだけでも接触時間が長時間になれば悪い癖となります。
「上下の歯が触れる」の『触れる』がポイントです!!
*リラックスしているときの正常なかみ合わせの状態は???
リラックスした状態でも、上下の歯はかみ合っていると思われる方が多いとおもいますが実は…
リラックスしたときの上下の歯は、カチッとあたることなく少し空いています。
この1~3ミリの隙間を「安静空隙」といいます。
ですので、リラックスした状態での理想は
*唇を閉じて、上下の歯は触れず少し空いていて、舌は上顎に触れていて、鼻で呼吸している!!!
という状態が理想です♪
*【TCH】が及ぼす影響
●歯や歯周組織…歯の摩耗・歯のヒビ・知覚過敏・歯周病 etc…
●顎関節…顎関節症・顔の変形 etc…
●全身…頭痛・肩こり・首こり・睡眠の質の低下 etc…
*【TCH】のセルフチェック
1.唇を楽に閉じ、目を閉じてください。鼻から息をゆっくり吸って鼻から吐きます。
⇒上下の歯は触れていますか?上下の歯が触れ合っている方はTCHの可能性があります。
2.唇と歯を上下、離してください。次に歯をつけてください。
⇒唇も一緒に閉じてしまった方はTCHの可能性があります。
3.歯と唇を上下とも合わせてください。その後、上下の歯を離してください。
⇒口唇も一緒に開いてしまう方はTCHの可能性があります。
その他にも、お口の中にはTCHをしていると現れる所見がたくさんあります。
当院では、歯を診るだけでなくいろいろなところに目をむけて患者様の健康を一緒に守っていきたいと思っております!
*【TCH】をコントロールするには
『触れたら、離す』の習慣化が大切です!
●今、歯は触れているかな?離れているかな?と意識してみる
●例えば冷蔵庫やトイレ・職場のパソコンなどに、『歯を離す!』と書いたメモ(リマインダー)を貼る。
●口の中に思いっきり空気をためる。(自然と歯は離れます)
日常の中で少しずつ意識してみましょう!